カメラの「詳細設定」にある各種スライダーの単位と効果は?
カメラウィンドウの「詳細設定」にあるスライダーは、すべて「基準となる移動量(長さ)に対する比」が
「パラメータの単位」となっています。
パラメータは大きく分けると視野を「横方向に操作する」「縦方向に操作する」の動作に分けられます。
▼横(水平)方向に操作する
・シフト
・フィルムシフト
・フィルムスイング
・レンズスイング
▼縦(垂直)方向に操作する
・ライズ
・フィルムライズ
・フィルムティルト
・レンズティルト
また、これらのパラメータは角度に換算することも可能です。
「光軸と視線の角」「投影面やレンズの向きの回転角」等の角度に直す場合は、
入力パラメータを「T」としたときに三角関数を用いて「arctan(T) × 180 ÷ 円周率」が角度(度数)になります。
そのため、角度を基準にして指定される場合は、「tan(角度 × 円周率 ÷ 180)」の数値を指定してください。
パラメータは「横/縦」の違いを除いて効果は同じです。
今回は、「横方向に操作する」パラメータを説明させていただきます
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・シフト
注視点、投影面、光軸方向を変えずに視点を光軸に対して水平にパラメータです。
「1」を入力した場合、「視点-注視点」と光軸が45度になるまで視点を右にずらします。
この「1」入力時の(角度ではなく)「移動の長さ」を基準にして、入力に応じた長さの分だけ視点を移動させます。
・フィルムシフト
視点、光軸方向を変えずに、投影面と注視点を光軸に対して水平にずらすパラメータです。
「1」を入力した場合、「視点-注視点」と光軸が45度になるまで注視点を左にずらします。
この「1」入力時の「移動の長さ」を基準にして、入力に応じた長さの分だけ注視点を移動させます。
現実のカメラにおける「カメラの位置を固定したままフイルムの位置を横(右)に平行にずらして撮影」する操作に対応しています。
・フィルムスイング
視点と注視点を変えずに、投影面向きと光軸方向を連動して変えるパラメータです。
「1」を入力した場合、「視点-注視点」との角度が45度になるまで光軸方向ずらし、それに伴って投影面も傾けます。
この「1」入力時の「光軸のずらす長さ」を基準にして、入力に応じて傾けます。
現実のカメラにおける「カメラの位置を固定したままフイルムの向きを回転させて撮影」する操作に対応しています。
・レンズスイング
現実のカメラにおける「カメラの位置を固定したままレンズの向きを回転させて撮影」する操作に対応したパラメータです。
「パストレーシングレンダリング+焦点」でのぼかし効果に影響するパラメータのため、ワイヤフレーム上の変化はありますが視野の変化はありません。
パラメータに対する傾ける量はフイルムスイングと同じです(光軸ではなく、レンズの中心軸を傾けます。)