ツールパラメータにある疑似ポリゴンメッシュとはなんですか?

疑似ポリゴンメッシュは、自由曲面、スイープ曲線、または疑似ポリゴンメッシュ自身を
不可逆的(再び元の形状に戻れない)に変換して作成することができる編集形態の1つです。

疑似ポリゴンへ変換するには、対象となる形状を選択してツールパラメータから「疑似ポリゴンメッシュ」を
選択することで変換することができます。

ツールパラメータにある「疑似ポリゴンへ変換」

変換後は、自由曲面またはスイープ曲線を構成する線形状を指定された数に分割し、すべてのコントロールポイントの接線ハンドルが削除されます。
また、レンダリングの際に分割レベルを設定しないように、形状の名前に“@”記号を設定されます。

疑似ポリゴンへ変換前後

疑似ポリゴンメッシュへの変換する場合は以下のルールに従って変換されます。
・自由曲面またはスイープ曲線の分割数は、自由曲面の要素となっている線形状の数が u × v のとき、(u-1) × (v-1) となります。
・分割数が変更されないときは、変換後のコントロールポイントの位置は変更されません。
・分割数が異なるときは、プログラムが補間した位置に変更されます。
・疑似ポリゴンメッシュは、自由曲面と完全に同じ扱いができます。

▼疑似ポリゴンメッシュの利点、または、使い方
利点1
自由曲面またはスイープ曲線から疑似ポリゴンメッシュへの変換、疑似ポリゴンメッシュからポリゴンメッシュへの変換という作業の流れによって、
最適精度かつ最適数のポリゴンを効率的に作成することができます。

1・形状の大まかな形を自由曲面またはスイープ曲線で作成し、要求されるポリゴン数の数倍の精度で疑似ポリゴンメッシュへ変換します。
2・疑似ポリゴンメッシュで、線形状単位で面の一括追加、削除を行い、ほぼ最適精度、最適数まで調整してポリゴンメッシュへ変換します。
3・ポリゴンメッシュで、格子構造以外の作り込みを行って完成です。

利点2
疑似ポリゴンメッシュは、ポリゴン数を把握、または、ポリゴンの状態を確認しながら、
線形状単位でポリゴンの一括追加、削除ができるため、ポリゴン数の節約 (「ポリゴンリダクション」とも呼ばれます ) の際、きわめて有効です。
ポリゴン数の制限をとりあえず無視し、必要な精密さで、いったん疑似ポリゴンメッシュに変換します。
不要な線形状を削除した後、必要応じてポリゴンメッシュに変換することで、ポリゴン数の制限内で部分的な
精密さを維持したポリゴンメッシュの形状を効率的に作成することができます。

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