特定の形状の方向を常に向く動きを与えたい (エイムコンストレインツ)


キャラクタの頭や目線を特定の形状に常に合わせたい場合などは、「エイムコンストレインツ」を使用します。

以下はクマが走っている動画になります。
この段階では、顔は進行方向を向いています。


これに対して、特定の形状を向くようにしていきます。

ここでは球をシーンに配置して、クマの顔がその中心を向くものとしました。

顔が目標の形状を向くようにキーフレーム割り当て

クマのアニメーションは、ボールジョイント+スキンで設定されており、
ここの「|首」のボールジョイントをエイムコンストレインツを使って特定形状を向くように連動させます。

はじめに、ブラウザで「|首」のボールジョイントを選択し、モーションウィンドウを表示します。
ジョイントモードに切り替え、モーションウィンドウの0フレーム目に移動します。
図形ウィンドウで「|首」のボールジョイントを回転させて目標形状を向くようにします。
この操作は必ず「ジョイントモード」で行うようにしてください。
モーションウィンドウのキーフレーム登録ボタンを押して、0フレーム目に首の向きを登録します。

エイムコンストレインツの割り当て

「|首」のボールジョイントをブラウザで選択した状態で、
ツールボックスの「パート」-「プラグイン」-「エイムコンストレインツ ターゲット」を選択します。
「エイムコンストレインツ ターゲット作成」ダイアログボックスの「IKエンドを形状化する」チェックボックスをオンにして
OKボタンを押します。

「IKエンド」とは、指定の形状(ジョイント)が向く位置を指定するものです。
図形ウィンドウでドラッグして「IKエンド」を配置する位置を指定します。
これはボールジョイントになります。

これでエイムコンストレインツとしてのターゲットが作成されました。
ブラウザ上では以下のように表示されています。

「|首」のボールジョイントで「|首 (形状連動:エイムコンストレインツ)」とラベルが追加され、
その子形状として「エンド:エイムコンストレインツ」が追加されています。
また、「ターゲット:エイムコンストレインツ」が追加されています。
この構成は、「|首」-「エンド」をつなぐことで「向き」ができた状態になります。
「|首」-「エンド」の向きと「|首」-「ターゲット」の向きが常に同じ方向を向くように補正するのが
エイムコンストレインツの役割になります。
また、「ターゲット:エイムコンストレインツ」のボールジョイントを
クマの走る動き(ボールジョイントの構成)から外に出しておきます。
こうすることで、クマの動きとは独立した状態でエイムコンストレインツが働きます。

モーションウィンドウで再生ボタンを押すと、
以下のように顔が球形状を向くようになりました。

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