3DCG(Shade3D)の基本的な製作工程とは
初めて3DCG(Shade3D)を触れた方は、どのように最終的な画像や動画に仕上げていくか
イメージがわかない場合が多々あると思います。
3DCG(Shade3D)の制作工程として大きく分けて5つの手順があります。
必ず同じ工程を行う必要はありませんが、初めてソフトウェアを触れた方は段階を踏んで、
今どのような工程を行っているのか考えながら制作することで、制作スキルやノウハウが向上しやすいです。
1.モデリング(オブジェクトの作成)
はじめに「モデリング(形状の作成)」という作業を行います。
専門用語だと難しそうですが、簡単にいうと形を作る作業です。
プラモデルを作る工程に例えると、各パーツを作成して、形を組み立てるまでの作業になります。
※3DCG(Shade3D)でモデリングした物体のことを「オブジェクト」と呼びます。3DCGを作成する際によく使われる用語です。
※モデリングといっても形状を作成するだけではなく、ファイルの入出力、質感の設定、光の配置などモデリング画面上で行う
作業全般を指す場合があります。
2.表面材質の設定
モデリングで作成した形状に対して、色や質感、模様をつける作業です。
プラモデルを作る工程に例えると、パーツごとに好きな色を塗ったり、パーツの素材をガラスや
金属に変えたりする作業になります。
プラモデルであれば、パーツの材質を変える場合は事前に、その材質を使用して、形を作っていかなければなりませんが、
3DCG(Shade3D)では、オブジェクトさえ作ってしまえば、何度でも様々な材質に変えることができます。
3.光源の設定(ライティング)
表面材質を設定したオブジェクトに、ライトを当てる作業です。
3DCG(Shade3D)では、太陽の光を擬似的に表現することも含めて、すべての光の調節を行うことができます。
カメラ撮影に例えると、屋内であれば被写体に照明(スポットライトや点光源など)を当てて写りをよくしたり、
屋外であれば太陽の当たる方向を考えて被写体の位置を変えるといった作業になります。
3DCGでは、この太陽光(無限遠光源など)の位置を変えることも可能です。
4.カメラアングルの設定
カメラを移動させて、シーンをどの角度から見て絵を仕上げるかを設定します。
カメラ撮影に例えると、カメラマンがどのレンズで撮影するか選んだり、
どのアングルで撮るかカメラを持ちながら思案したりする作業になります。
5.レンダリング
これまで説明してきた作業を行なった結果、実際にどのような絵になるのかを確認し、
背景や影、光の種類(直接光、間接照明など)を設定するなど最終的な仕上げを行う作業で、
作成したシーンを基にしてコンピュータが計算を行い、最終的な画像データを作成します。
カメラ撮影に例えると、カメラマンがシャッターを押してフィルムに収めた後、暗室で現像を行い写真にする作業になります。
仕上がりの確認を行い、何度でもレンダリングのやり直しができのは、3DCGの大きな利点の一つです。
また Shade3Dでは、作成したオブジェクトにジョイントを与え動き回るような映像として
仕上げることもできます。その場合には、別にアニメーション設定などの作業が必要です。