ポリゴンメッシュで面を平面にしたはずなのに、シェーディングで意図しないラインが見える
ポリゴンメッシュ形状を図形ウィンドウで見た場合に、
図形ウィンドウのシェーディング表示やレンダリング時に平らに配置したはずの面が平らにならない、という場合があります。
以下のように「S」というポリゴンメッシュの角をエッジベベルで丸めました。
平面の箇所でうっすらとラインが見えています。
レンダリングすると以下のようになりました。
これは、ポリゴンメッシュを表示する際に内部的に三角形分割され、
そのときの頂点が持つ法線ベクトルの計算により起きる現象です。
透視図で法線のシェーディング表示をすると以下のようになっています。
「S」の多角形の側面にて法線の濃淡がうっすら見えています。
これはシェーディングによる「陰」に相当します。
また、三角形分割するとどこで局所的なラインが出やすいかが把握できます。
この三角形分割に合わせたラインが出てしまっているのを確認できます。
頂点に対して多くの三角形が集中している箇所に、不要なシェーディングの陰が出やすいです。
不要なシェーディングの陰がでないようにしたい
形状編集モード + 面選択モードで、平面となる面を選択し、
ツールボックスの「編集」-「メッシュ」-「編集」-「分離/複製」より、「別形状として分離」を選択します。
これでレンダリングを行うと、不要なシェーディングの陰は出なくなりました。
この後2つのポリゴンメッシュを「結合」すると、重複頂点は存在したままですが
不要なシェーディングの陰を抑えることができます。
このポリゴンメッシュの「別形状として分離」と「結合」をまとめて行いたい場合は、
ツールボックスの「編集」-「メッシュ」-「編集」-「分離/複製」より、「分離」を選択するようにします。