ラジオシティとは ?
「ラジオシティ」は光源からのエネルギーを、熱力学的に処理していく大域照明のレンダリング手法の1つです。
シーン内を光が乱反射したときに、それぞれの面が受けるエネルギーを計算して、レンダリングに反映します。
間接照明が充満した室内シーンなどで効果を発揮します。
ラジオシティの特徴
形状の面ごとにエネルギーを前処理で計算し、その情報を元にレンダリングに反映します。
シーン内の形状の配置や光源の明るさなどが変化せずに、カメラでの見え方のみ変わる場合、
一度ラジオシティのエネルギー計算を行うと、その後は計算された情報を使いまわすことができます。
レンダリング自身は直接照明のみのレイトレーシングで行われるため、レンダリング計算が速いです。
また、レンダリングサイズを変更した場合も、間接照明の再計算は必要ありません。
「露出」は自動で調整されます。
ラジオシティの制約
- レンダリングブーリアンには未対応です。
- 面の表裏を区別します。
- 面が交差している場合は影漏れ(シャドウリーク)や光漏れ(ライトリーク)が発生します。
- 同じ位置に面を重ねないようにします。
- 面積が0の面を配置しないようにします。
- 「コースティクス」の表現はできません。