レンダリング手法と「大域照明」の組み合わせ

イメージウィンドウでのレンダリング設定では、「手法」の選択と「大域照明」タブの「大域照明」タブの選択で、
「レイトレーシング」-「パストレーシング」や、「パストレーシング」-「パストレーシング」、などの組み合わせを指定できます。

この組み合わせにより、表現の違いとレンダリング時間の違いが出ます。

「手法」でのレンダリングの違い

レンダリング時に視点からレイトレーシングとしてレイを飛ばすときに、以下の2点が考慮されます。

  • 1ピクセル内でのサンプリング
  • 拡散反射面に衝突したときの分散

「手法」が「レイトレーシング」の場合は、
1ピクセル内のサンプリングは「レイトレーシングの画質」の指定の影響を受けず、固定のサンプリングが行われます。
ピクセルサンプリングは、アダプティブサンプリングやオーバーサンプリングなどを別途で指定できます。
また、1次レイが拡散反射面に衝突したときの「荒さ」による分散は考慮されません。
「手法」が「パストレーシング」の場合は、1ピクセル内のサンプリングは「レイトレーシングの画質」によって精度を上げることができます。
また、1次レイが拡散反射面に衝突したときの「荒さ」が考慮されます。
「レイトレーシング」を選択したほうがレンダリング時間を短縮できます。

「大域照明」での選択

「大域照明」では、
パストレーシング」「フォトンマッピング」「パストレーシング+フォトンマッピング」「ラジオシティ」を選択できます。
これは、レンダリング時にシーンを走査する際、2次レイ以降の間接照明の計算方法の指定となります。

手法と大域照明の組み合わせ

手法での選択と大域照明での選択の組み合わせをシーンに合わせて選ぶことで、レンダリング時間を短縮できます。

レイトレーシング + 無し

直接照明だけのシーン。
拡散反射面で「荒さ」の指定がなく、ピクセル精度がそれほど必要のないシーンで有効です。

パストレーシング + 無し

直接照明だけのシーン。
拡散反射面で「荒さ」の指定があり、ピクセル精度が必要なシーンで有効です。

レイトレーシング + パストレーシング

直接証明+間接照明のシーン。
拡散反射面で「荒さ」の指定がなく、ピクセル精度がそれほど必要のないシーンで有効です。

パストレーシング + パストレーシング

直接証明+間接照明のシーン。
拡散反射面で「荒さ」の指定があり、ピクセル精度が必要なシーンで有効です。

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