大域照明を使用したレンダリングで、背景のHDRIを映り込みとしてのみ使用したい(IBLをしない)
大域照明を使用したレンダリング時、背景にはダイナミックレンジを考慮したIBLとしてイメージを指定することができます。
大域照明を使用したレンダリング時は背景自身が光源になりますが、
反射の映り込みを有効にして背景を光源としたくない場合があります。
その場合は、背景ウィンドウで「光源としての明るさ」を0に近づけるようにします。
以下のシーンの場合、3つの面光源を配置し背景を無指定の黒にしています。
この場合はレンダリングイメージの下にあるフォークへの映り込みがないため、不自然に見えます。
背景を以下のように指定しました。
初期状態では「光源としての明るさ」が1.0になっています。
背景はEXRのダイナミックレンジを持つ画像を指定しています。
この状態でレンダリングするとフォークの映り込みも反映されますが、
背景がIBLとして反映されるため、前述の画像とライティングが大きく変わってしまいます。
背景ウィンドウで「光源としての明るさ」を0に近づけます。
レンダリングすると、背景のIBLは光源としては反映されなくなり、映り込みとしては反映されます。
フォークへの映り込みも反映されています。
オブジェクトとしての光源でライティングを行っている場合、かつ、
IBLの光を加えたくない場合に使える方法になります。