デノイズ(AIノイズ除去)とは?
ver.22
デノイズ(Denoise)は、レンダリング時のノイズ除去を指します。
Shade3Dでのレンダリング時のデノイズは、Intel® Open Image DenoiseのAIノイズ除去を使用しています。
パストレーシングを使った大域照明のレンダリングでは、高周波ノイズが発生しやすいです。
この高周波ノイズは、イラディアンスキャッシュを使用した場合でも発生します。
高周波ノイズは、間接照明や面光源のような面積をもった光源を使用した場合、背景のexrやhdrファイルを使用したHDRIによるIBL使用時に発生しやすいです。
以下は、レンダリング手法「パストレーシング」、大域照明「パストレーシング」、イラディアンスキャッシュなしでのレンダリングです。
以下は、イラディアンスキャッシュを使用した場合のレンダリングです。
イラディアンスキャッシュを使用すると、レンダリング時間が2倍近く増加しています。
「レイトレーシングの画質」が同じ場合に比較すると、イラディアンスキャッシュを使用したほうがレンダリング時間がかかる傾向にあります。
いずれの場合も左上の木目模様の箇所や皿部分など、ノイズが目立ちます。
レンダリング設定の「基本設定」タブで「AIノイズ除去」の「Intel Open Image Denoise」チェックボックスをオンにしてレンダリングします。
以下は、イラディアンスキャッシュなし+Intel Open Image Denoiseでのレンダリング結果です。
デノイズ処理はレンダリングの最終工程で行われます。
非常に短時間(ほぼ一瞬)で処理されるため、レンダリング時間はデノイズを使用しない時と変わりません。
以下は、イラディアンスキャッシュあり+Intel Open Image Denoiseでのレンダリング結果です。
イラディアンスキャッシュなし/ありでほとんど違いがありません。
Ver.22以降のStandard/Professionalで大域照明のレンダリングを行う場合は、
イラディアンスキャッシュを使用しない+デノイズを使用、としたほうがレンダリング速度とレンダリング品質を両立できます。